Miaouは特定の地区(甲子園18個分の広さ 約700,000平方メートル)での野良猫と社会との関係性を数年間観察し、記録しております。
対象個体数 : 一年以上(成猫) 約40匹 半年以上(幼猫)一年以下 約15匹 半年以下(子猫) 生存率が低いため非公表とします。
(2016年) : 流入猫(成猫) 13匹
数年間観察対象個体総計: 子猫から成猫まで、数百頭以上。
この場所で暮らす野良猫達の生活風景をみていますと、人間と野良猫達の関係も知ることができます。
昨今、猫が注目されるようになり、人間社会と野良猫との関係性を多くの方が知り、飼い主のいない猫達にも関心が集まるようになりました。
野良猫の問題も議論されるようになり、各自治体で取り組まれております。
その施策の一つに地域猫・TNR活動があります。
※TNR 活動は、地域猫活動の基本となる考え方で、飼い主のいない猫の繁殖を抑え、自然淘汰で数を減らしていくことを目的に、
捕獲(Trap)し、不妊去勢手術 (Neuter)を施して元のテリトリーに戻す(Return)活動のことです。
地域猫については、行政と一体となり「目的と管理」が伴えば、とても素晴らしい活動だと思います。
そして、地域と猫との関係性が良くなり、猫への虐待が減れば犯罪率の低下等、良い面も多々あります。
※東京都新宿における引取件数(高木 2012)区内全刑法発生件数(新宿区 2013)との関連を調べると、134百件→105百件に減った。
しかし、イスラエルの都市で統計学的に調査した結果、流入猫が増えることにより、野良子猫の生存率が高くなり、結果、減少しない研究結果もあります。(Guntherら,2011)
海外では、犯罪をおかした人間と動物虐待との関係性が「必ず」あると研究データもあります。
日本での動物虐待歴と犯罪発生との関係性については、今後さらに調査事例の蓄積が必要である。との調査報告もあります。
兵庫県神戸市では、地域猫について、新たな取組みが議題になっております。(2016)
神戸市 人と猫との共生に関する条例
神戸市 人と猫との共生推進協議会
私自身が観察しています地域では、子猫の生後6ヶ月間生存率約30%、1年生存率約1%である。
そして、流入猫は年間に10頭以上。
この場所は、工場しかない四方を海で囲まれた埋立地です。
野良猫が快適に住める場所とは言えません。猫達の住みやすい地域ですと、生存率は大きく変わると考えております。
私が観察している地域の猫の増減数を見る限りでは、野良猫が繁殖して増えるより、流入猫(捨猫等)により増えております。
野良猫の問題は、地域猫・TNR活動や保護だけではなく、様々な解決方法があると考え、そのひとつとしまして、猫との生活をより身近に感じてもらうためにライブを始めました。
【猫部屋ライブについて】
猫との生活をありのままに放送しております。
猫(動物)との生活風景をご覧いただき、もしこれから猫(動物)と一緒に暮らすのであれば、
猫部屋ライブを見て、猫との生活をイメージしてくださればと考えております。
「終生飼養」「繁殖制限の措置」等、飼い主の責務を果たしながら、
猫(動物)との生活を楽しくできるよう、視聴者の皆様と一緒に、猫部屋は成長していきます。
猫(動物)との生活を始められる方、また、一緒に暮らしている方に「飼主の責務」を
今一度、考えて頂けれるチャンネル・ライブ放送になれば幸いです。
2019年より、行政に第二種動物取扱業を届け出を行っております。
私が野良猫の観察をして得た知や経験、動物愛護(人間が主体)・動物福祉(動物が主体)など様々な考え方を勉強しております。
譲渡業も、捨てられた猫をもう一度同じように捨てられる事を無くすために始め、
最新の論文から、問題行動を少なくするため、子猫(赤ちゃん猫)の脳の発達を考え、また愛情を込めて飼育しております。
卒業した子猫は、人懐っこく、猫の多頭飼いのご家庭でも、初めてあった時から接近行動が確認され、すぐに慣れているとの報告を頂き、
また、報告してくださる時、里親様はとても笑顔で話してくださります。
人間、猫ともとても良い関係を築けております。
皆様の暖かいご支援のおかげで、とても良い結果がでております。
応援して頂いたみなさまに感謝し、また、支援いただきましたことにお礼を申し上げます。
参考 機関・文献
環境省
姫路市動物管理センター
環境省 動物愛護部会 全議事録
猫の行動学 行動と問題行動
ドメスティックキャット その行動の生物学
イヌ・ネコ 家庭動物の医学大百科
ネコの愛護管理学